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標準・広角・望遠レンズの違い

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カメラのレンズには、大きく分けて標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズの3種類のレンズがあります。
しかし、カメラ初心者の方にとってはこの3つの違いなんてサッパリ分からないと思います。
私も最初の頃は「望遠レンズは遠くのものを写すため用…?」くらいの知識しかなくて、自分にとって本当に必要なレンズがどれなのかが全然分かりませんでした。

今回は、レンズごとの特徴と弱点、オススメの被写体をまとめましたので、是非参考にしてみてください。
どのレンズを使うとどんな写真が撮れるのかを知っておくだけで、レンズの購入に失敗したり、無駄な荷物を増やすことが無くなるはずです。

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標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズの区分け

そもそも、どれが標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズなのかも分からない!という方もいると思うので、まずはこの3つの区分けを覚えましょう。
レンズは焦点距離で区分けし、焦点距離50mm前後のレンズを標準レンズ、標準レンズより焦点距離が小さいものを広角レンズ、大きいものを望遠レンズと呼んでいます。

標準レンズの焦点距離を「50mm前後」と書いたのは、標準レンズの定義が曖昧だからです。
この話については後述、標準レンズの特徴の項で詳しく解説します。

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標準レンズの特徴

まず、標準レンズがなぜ標準と呼ばれているのかというと、そのレンズで写した写真の見た目が肉眼に近いことや、広角・望遠レンズ両方の特徴が弱くなって重なる焦点距離であるなど諸説あります。

標準レンズで撮影した写真は、クセのない標準性ゆえに平凡な描写になりがちですが、撮影方法の工夫により広角的にも望遠的にも表現が可能です。
そのため、扱いやすいレンズではあるものの、ただ撮るだけではいい写真は撮りにくいレンズと言えます。

標準レンズの弱点

標準レンズの弱点は、肉眼に近い写りが欠点となってとにかく写真が地味になることです。
人間の眼と同じ写真が撮れてしまうのだから、ある意味仕方ない話ですよね。
そのため、被写体選びや構図のチョイスなど、撮影に関してかなりの工夫が必要になるでしょう。

標準レンズがオススメの被写体・撮影シーン

標準レンズは汎用性が高く、被写体・撮影シーンを問わず撮影できます。
とくに撮りたいものを決めていないようなスナップ写真を撮るときなどには、標準レンズを一本持っていくだけで大抵の被写体はカバーできるでしょう。

広角レンズの特徴

広角レンズの一番の特徴は、標準レンズ、望遠レンズに比べて写る範囲が広いことです。
撮影者が後ろに下がりにくい狭い室内や、大きい建造物などの撮影するときにそのチカラを発揮します。

また、広角レンズで撮影した写真は奥行き感が強く出ます。

広角レンズの弱点

広角レンズの特徴の一つで「写真に奥行き感が出る」と説明しましたが、この特徴のせいで人間の顔などを写すとムダに奥行きがついてしまい、顔が歪んで写ってしまうのでポートレートには適していません。

また、写真の端にいけばいくほど被写体が歪んで写るという特徴も持ちますので、ビルなどの直線の多い被写体を撮影するときはメインの被写体を写真の端に寄らないよう工夫する必要があります。

広角レンズがオススメの被写体・撮影シーン

  • 風景写真
  • 星空・夜景
  • 狭い室内での撮影
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望遠レンズの特徴

望遠レンズの特徴は被写体に大きく寄れることです。
撮影者が被写体の近くまでいけないときでも、十分な大きさまで写真に写してくれるため、運動会などで活躍してくれます。

さらに望遠レンズはよくボケるため、動物園の鉄柵ギリギリまで寄って撮影すると、手前の鉄柵をボカして見えなくしてくれる効果もあります。
動物園では撮影ポイントが限られているため、大きく寄れる特徴とあわせて考えても「動物園=望遠レンズ」は鉄板の組み合わせですね。

また、望遠レンズの写真は広角レンズとは逆に奥行き感がなくなった写真になり、これを「圧縮効果」といいます。
この特徴を使うことで、距離感の無い写真を撮影することができたり、人間の顔をちょうどよい奥行き感にしてくれたりするため、ポートレートでも多用するカメラマンが多いです。

望遠レンズの弱点

設計上レンズ自体が大きく重くなりがちで、持ち歩いているとかなりの疲労感になります。
とくに女性にはカメラを構えているだけで左腕がきつくなってくるので、場合によっては一脚などを用意するのもいいでしょう。

さらに、被写体に大きく寄れるということは、逆に手ブレが増えます。
その特徴から、望遠レンズには手ぶれ補正がついていることが多いですが、機能に甘えすぎると失敗します。
きちんとカメラをホールドして動かないよう気をつけましょう。

望遠レンズがオススメの被写体・撮影シーン

  • 運動会・動物園での撮影
  • ポートレート

まとめ

広角レンズ 標準レンズ 望遠レンズ
焦点距離 50mm以下 50mm前後 50mm以上
ボケ ボケにくい 普通 ボケやすい
手ブレ 手ブレしにくい 普通 手ブレしやすい
奥行き感 強い 普通 弱い

今回は3種類のレンズの特徴や弱点を紹介しました。
どのレンズも一長一短で、すべてをカバーしてくれるレンズというものは存在しません。
撮影する被写体やシーンに合わせてレンズを選ぶというのもレンズ交換式カメラの醍醐味だと思うので、ぜひレンズの知識は覚えておきたいところです。


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