カメラの準備

三脚の正しい選び方

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カメラの扱いに慣れてきたら、次に挑戦したいのが「スローシャッター撮影」です。

スローシャッター撮影とは、シャッタースピードを長く取ることで明るさを確保すると同時に、被写体に動きをもたせた表現が可能になる撮影方法です。

シャッターを5秒や30秒などの長い時間開けっ放しにするので、手持ちでの撮影では手ブレが発生してしまうため、スローシャッター撮影にはカメラを固定できる三脚が必須になります。

ただ一言に三脚といってもその種類はけっこう多くて、選び方にはいくつかポイントがあります。

安いからとセール品を買ってしまわないよう、三脚選びの基礎知識を身に着けておくことで、失敗が防げることでしょう。

三脚の耐荷重を調べる

まず忘れてはならないのが、三脚はカメラ+レンズを地面にしっかり固定するのが目的の機材だということ。

三脚が耐えられる重さというのは商品ごとに決まっていて、それ以上の重量を載せると重心やバランスが悪くなり、ちょっとした風が吹いただけでもグラグラと不安定になってしまいます。

三脚の商品説明欄には必ず「耐荷重」の表記がありますので、カメラのボディとレンズを足した総重量が耐荷重を超えない三脚を選ぶようにしましょう。

とくに安価な三脚は耐荷重が低めに設定されているので、重めのカメラボディやレンズを使用する場合には注意したほうが良いです。

かといって高価な三脚を選んでしまうと、三脚そのものの重さで持ち運びが辛くなるので、用途に応じてバランスの良い三脚を選ぶ必要があります。

三脚の最大高を調べる

三脚の足とセンターポールを最大まで伸ばしたときの高さ(最大高)はけっこう重要です。

自分が三脚の前に立って撮影するとき、アイレベル(目線)の高さまで伸ばせない三脚を使う場合、常に腰をかがめてファインダーを覗き込む必要があるからです。

また、手すり越しに撮影したいときでも三脚の最大高が低いと、カメラの前に障害物が写り込んでしまって非常に撮りづらい状況に陥ります。

三脚の最大高がどれだけ高くても、必要に応じて縮めればいいだけの話なので、大は小を兼ねるということでできるだけ伸ばせるものを選ぶのが良いでしょう。

雲台を調べる

よく勘違いされやすいのですが、三脚というのは言葉の通り3つの足のことで、カメラを取り付ける部分は「雲台」と呼び、厳密に言えば三脚ではありません。

高価な三脚には雲台は付属していないので別途買う必要がありますが、初心者~中級者向けの三脚には雲台が付属しているので、三脚を選ぶときには雲台にも注目して買うようにしましょう。

雲台には主に「3ウェイ雲台」「自由雲台」の2種類があります。

3ウェイ雲台の特徴

カメラの方向を水平・垂直・横への傾き方向といった3種類の角度を、それぞれ別のレバーで操作する雲台です。

角度がそれぞれ独立しているので、垂直と傾きを固定したまま水平方向だけ調整したい場合などに便利で、被写体の動きが少ない風景写真に適しています。

デメリットとしては、レバーの分だけ出っ張った部分がジャマで重くなりがちで、値段も少し張ります。

家電量販店で取り扱っている雲台の8割くらいはこちらの3ウェイ雲台な印象です。

自由雲台の特徴

カメラを載せたボール状のヘッドを締めつけて固定するのが自由雲台です。

3ウェイと違って、ヘッドの締め付けを緩めれば360度どの方向でも一発で変更できるのがメリット。

動きの多い被写体を撮るのに適しているのはこちらの自由雲台になるでしょう。

雲台の仕組みがシンプルで軽量化ができるため、価格も抑えられるのが良いところです。

日本では3ウェイに比べて取扱が少ないですが、世界的に見るとこちらのほうがメジャーだったりします。

参考

ほかにも「ギア雲台」「ビデオ雲台」と呼ばれるものもありますが、用途が限定されたり価格が非常に高価であったり、重量が増すといったデメリットがありますので、ここでの解説は控えます。

材質を調べる

三脚そのものの材質をきちんと見ておくのも重要です。

材質は三脚の重さや耐久性に直結するだけでなく、材質によっては冬の寒い時期になると三脚がキンキンに冷えてしまい、とてもじゃないけど掴んでられません。

三脚の材質はアルミとカーボンの2択です。

アルミはとても安く作れる代わりに、振動への安定性が弱く上記の通り冷たくなるのがデメリットです。

対するカーボンは耐震性がとても高く重量も軽い、寒冷地でも冷たくなりにくいというメリットが有る代わりに、同じクラスのアルミとカーボンを比較すると価格が倍くらい違うという欠点があります。

ただ、三脚本来の用途を考えるとカーボンのメリットはとても重要で、高クラスのアルミを選ぶより低クラスのカーボンを選ぶのがオススメです。


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