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夜景をキレイに撮影するコツ

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カメラデビューしたらいつかは撮ってみたい、憧れの被写体として人気なのが夜景です。
でも、写真がうまい人が撮ったようにキレイに写らない。それどころか自分の眼に映ったようにさえ撮れない。なんて失敗体験はありませんか?

夜景は撮影の難易度が高いものと諦める前に、夜景の撮影に必要なアイテムと知識を事前に知っておけば、失敗せずにきれいな夜景を撮ることができるでしょう。

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夜景の撮影に必要なアイテム

夜景をきれいに撮影したいという人にぜひ用意してもらいたいアイテムが『三脚』です。
夜景を撮影するときの天敵は暗さ。
人間の目には明るく映ったとしても、カメラの性能がどれだけ良くても夜景は被写体として暗すぎます。
暗い被写体はカメラのシャッタースピードを遅くして、光をたくさん取り込まなければなりませんが、かと言ってシャッタースピードが遅くなると手ブレが発生してしまいます。

三脚にカメラを固定することで、長時間シャッターを開けっぱなしにしてもブレることなく夜景の微かな光を十分に取り込むことが可能になります。

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夜景の撮影で、あったらより便利なもの

必要不可欠ではないものの、用意しておけば夜景撮影で必ず役立つものを紹介します。

ライト

夜景の撮影スポットは周りが暗いことが多く、カメラのボタンやダイアルなどがはっきりと見えないので、設定に手こずったり、気づいたら設定が変わってしまっていた、なんてことは珍しくありません。
小さなものでも大丈夫なので、夜景の撮影には手元を照らせるライトを持っていくと便利です。

スマホのバックライトでも代用できますが、持ちにくかったり落として壊してしまうリスクを考えると、照明は専用のライトが適していると言えるでしょう。

マスキングテープ

鏡筒が前後に伸びるタイプのズームレンズでは、上向き・下向きにしたとき、レンズの重みで撮影中に鏡筒が伸び縮みしてしまうことがあり、シャッターを開けているときにこれでは撮影になりませんので、固定する必要があります。
そういったときにマスキングテープでズームリングを動かないように貼っておくことで、不要なズーミングを回避することができます。
もちろんマスキングテープでなく普通のセロテープでもよいのですが、あまり粘着性が高いとレンズの外装にベタベタが残ってしまうことも考えられますので、マスキングテープがベストだと思っています。

夜景撮影の手順

ここでは例として、建造物の夜景をサンプルとして解説していきます。
建造物の夜景はほとんど動くことがないので夜景撮影としてはかなり簡単な部類にあたります。

カメラを三脚に固定し、撮影ポイントに設置

自分が「ここぞ!」という撮影スポットに到着したら、ちょっとやそっとのことじゃ動かないよう、カメラと三脚を固定するネジは念入りに締めます。
きれいな夜景写真の前提条件は『カメラを揺らさないこと』ですので、カメラを三脚に取り付けたとしても肝心の三脚自体が安定しない地面に置かれてグラグラしていたら本末転倒です。
近くを人や車が通るだけで揺れてしまうような地面や、カメラの重みで沈んでしまうぬかるんだ土の上に設置するのは避けましょう。

三脚の脚は何段階かに分けて伸びていくタイプがあります。
太い脚の中に細い脚を収納していく仕組みで、使用する際に伸ばす順番はどこからでも伸ばせるようになっています。
撮影者の身長や撮りたい構図によっては全部の脚を伸ばさない場合がありますが、より安定させるためには太い足から優先的に使用していくようにしましょう。

また、三脚の脚の根本にはフックがついているタイプのものがあります。
これ、ただの飾りではなくて重りを引っ掛けることで重心が下に向かい、より三脚を安定させるためのもの。
重りはフックに引っ掛けられればなんでもいいので、持ってきたカメラバッグに予備のレンズやサブカメラを入れて引っ掛けるだけでかなり安定します。
ただし、あまりにも引っ掛けるものが重すぎて三脚の耐荷重をオーバーしてしまわないように注意しましょう。

構図を決め、液晶画面で拡大しながらマニュアルでピントを合わせる

どんな写真にしたいのかをイメージし、夜景をフレーミングします。
夜景の構図のポイントとして、遠すぎると光源が小さすぎ、近すぎると光源がうるさすぎに見えるので、バランスに気をつける必要があります。

夜景は暗さや距離の関係でオートフォーカスでのピント合わせが期待できません。
一眼レフでファインダーが付いていたとしても、液晶画面で被写体を2倍・4倍に拡大してからピントリングを回し、正確にフォーカスさせます。
ピントを合わせた後に構図を変えたりズームリングを回してしまうとピントがずれるので、ピントは構図が決定した後に合わせるようにしましょう。
この工程が終わったら、動かないようズームリングとピントリングをマスキングテープで固定します。
固定できるテープがない場合、動かさないように気をつければそのままでも大丈夫。

撮影モードをM(マニュアルモード)にしてISOを100に

撮影モードをM(マニュアル)に合わせ、ISOの設定を一番低い値(だいたいの機種では100が最低)にしましょう。
ISOを下げることで画質が荒れることを防ぎます。
本来ISOは数値を上げることで画質を犠牲にして暗い環境でも明るく撮れる機能ですが、三脚で固定されたカメラならシャッタースピードをいくらでも遅くできるので、わざわざISOを上げて画質を落とす必要はなくなります。

最近のカメラには色々なモードが搭載されており、とくにコンデジやミラーレス一眼には「夜景モード」なるものが使える場合があります。
これを使っても良いのですが、せっかくの夜景を自動で撮っても味気ないので、自分で撮れるようになっておくと今後さまざまな環境での撮影に応用が効きます。

F値(絞り)を13くらいに、シャッタースピードを3秒に

ここからは撮影環境によってだいぶ違ってきますが、まずはF値(絞り)を13くらいに、シャッタースピードを3秒に設定して1枚撮ってみましょう。
撮れた写真が暗いならシャッタースピードを徐々に遅くしていき、逆に明るすぎればシャッタースピードを早くしていきます。
もし構図の中に観覧車などの動くものが入っている場合には、シャッタースピードを遅くしすぎると残像が残ってしまいますので、そういった場合はシャッタースピードを残像が残らないギリギリまで遅くした後にF値(絞り)を下げていくことで明るく調整できます。

最後に、シャッターをセルフタイマーにして撮影

何枚か試しに撮ってみて、構図や設定が完璧だと思ったら本番の撮影です。
カメラでセルフタイマーの設定をオンにし、ボタンを押してから撮影までのタイムラグをわざと作ってやりましょう。
これまでは普通にシャッターボタンを指で押して撮影していたと思いますが、それだと撮影の瞬間にボタンを押し込んだ揺れが伝わってしまいますので、この揺れを回避するためにセルフタイマーはかなり有効なコツです。

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まとめ

夜景の撮影はハードルが高いと思われがちですが、三脚を用意して適切な設定を覚えてさえおけば、あとは夜景スポットを見つけて気に入った構図を探すだけ。
今回紹介したポイントを参考にしていただければ、スマホでは撮れない美しい夜景写真が撮影できるはずです。


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