撮影の基本

カメラの基本的な構図テクニック

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いくら高価なカメラや機材を手に入れても、設定に関する知識を身につけても、カメラ初心者が最初にぶつかる壁のひとつが「初心者っぽい写真」から卒業できないことではないでしょうか。

初心者っぽい写真・素人感あふれる写真になってしまう原因のほとんどは、写真の基本的な構図テクニックを知らないからです。

カメラを楽しむためには、本来そんなことを考える必要はないでしょう。
写真なんて、自分の好きなように撮っていけばいいんです。

しかし、写真の基礎さえ知っておけば、これからの写真撮影に幅が出たり、応用が利くことも出てくるはず。

そこで今回は、初心者が中級者に上がるための第一ステップである「写真の基本構図テクニック」を解説していこうと思います。

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被写体を写真に配置する「構図」を意識する

オシャレなカフェで、キレイに盛り付けられたパンケーキを撮影しようと思ったとき、バカ正直に写真のド真ん中に写そうとしていませんか?

何の意味も持たせず、メインになる被写体を写真の真ん中に配置していては、それはただの「記録写真」です。

シャッターを切れば一枚の絵になってしまう写真では、構図のイメージが付きにくいかもしれませんが、何も描かれていない、まっさらなキャンパスをイメージしてみてください。

そこに、「オシャレなカフェでのパンケーキ」の絵を描くとしたら、メインになるパンケーキはどこに配置しますか?どの高さから見たアングルにしますか?

写真は、風景や瞬間を「切り取る」アート。
撮りたい被写体を決めたら、そのあとは「どう撮るか?」を決めなければなりません。

そうした画面の構成を「構図」と言い、構図を意識して撮るようにすると素人感がなくなって、一気に「それっぽい写真」に近づけるはずです。

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構図の基本

とはいえ構図を意識しろと言われても、どこをどうすればいいのか分からないのは当たり前なので、構図の基本的な考え方から解説してみます。

構図は「余白」を操る技術である

写真を構成する要素は主に2つ、「被写体」と「背景(場合によっては前景もアリ)」です。

撮影のときにはどうしても被写体に目が行きがちですが、構図を覚え始めのうちはまず「背景」をよく見ましょう。

背景は、写真の中で被写体を引き立たせる脇役であると同時に、構図の「余白」に当たります。

この余白の取り方が構図の基本であり、写真の印象を左右するもっとも重要な要素。

被写体と背景を写真の中にレイアウトするためには、この余白をコントロールできるようになるのが脱・初心者の第一歩です。

写真はタテ?ヨコ?

何も考えずに写真を撮ろうとすると、スマホならタテ構図、一眼レフやミラーレスなどのデジカメではヨコ構図になると思います。

これがそれぞれの媒体での基本構図になっているので、とくにどこかが間違っているわけではありません。

しかし、タテ構図・ヨコ構図というのは被写体と背景の位置関係、表現したい写真によって、意図的に使い分けるべき。

ヨコ構図ではパッとしなくても、タテ構図に変えるだけで見違えるほど良い写真になる事例というのは、写真の世界には山ほどあるからです。

被写体がスカイツリーのように縦長だからタテ構図、というのはシンプルすぎるかもしれません。

前項でも解説しましたが、写真撮影では余白を意識することが重要なため、あえてヨコ構図で余白を作ってみても面白い写真になるでしょう。

最初に覚えるべき構図テクニック

構図なんてのは、細かいものを合わせれば20以上あります。
しかし、そんな数はいちいち覚えていられないですし、型にはまりすぎても面白味のある写真が撮れなくなってしまうでしょう。

なので最初は「3分割構図」「シンメトリ構図」の2つだけ覚えておけば、ほとんどの撮影シーンに対応できます。

すべての被写体に対応できる「3分割構図」

写真を縦と横それぞれ3つに分割し、その交点にメインの被写体を配置する構図で、どんなシチュエーションの写真にも対応することができる万能型。

もうこれしか使う必要がないんじゃないかなってくらいの安定した写真を取ることができて、かつ覚えやすいというのも初心者向けと言えるでしょう。

ほとんどのカメラには、自然と3分割構図にできる「グリッド表示」という機能があるので、探してみることをオススメします。

写真に安定感が出る「シンメトリ構図」

被写体を左右対称、あるいは上下対称に配置する構図をシンメトリ構図といいます。

3分割構図があらゆる被写体に使える構図なのに対して、シンメトリ構図は一部の建造物など被写体が限られるのが欠点です。

そのかわり、きっちり左右対称・上下対称に撮影できると被写体をより美しく際立たせてくれる構図と言えるでしょう。

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生き物を撮るときのコツ

ピントは手前の目に合わせる

生き物を撮るときのピントを合わせる先は基本的に「目」で、左右の目に奥行きが付いている場合は手前の目に合わせるように意識しましょう。

人でも動物でも、生き物を撮った写真のピントがイマイチ合っていないように見えることがあります。

被写界深度が浅いレンズを使っているとき顕著に起こる現象なので、単純にピンぼけしている写真に見えてしまうかもしれませんが、ちょっと違います。

わたしたち人間の目は基本的に生き物を観察する際、自然と相手の目を見ています。

それが原因で、生き物の写真のピントが目に合っていないとき、どこかピンぼけしているような写真に見えてしまうのです。

顔が向いている方向に余白を取るのが安定

3分割構図で生き物を撮るとき、どの交点に顔を配置すれば良いんだろう?と悩んだら、とりあえず顔が向いている方向に大きく余白を取る構図にすると安定します。

人間は無意識に「予測」する生き物なので、対象の顔の先に何があるのかが気になるもの。

そのことから、写真でも顔の方向に余白を取ることで安心感のある写真になります。

逆に、あえて顔の方向とは逆の向きに余白を取るとミステリアスな印象の写真になりますので、撮りたい雰囲気に合わせて使い分けてみるのも良いでしょう。

風景・建造物を撮るときのコツ

水平と垂直は必ず意識する

風景や建造物など、直線の多い被写体を撮影するときは「水平・垂直」を必ず意識しましょう。

写真の水平・垂直を意識して撮っていない風景写真は、以下の例のように不安定感を与えてしまいます。

水平が取れていない、傾いた例

水平・垂直を修正した写真は安定感が出る

まとめ

今回は撮影のコツの基本である「構図」と、生き物・風景を撮るときのポイントを解説しました。

最初は考えることが多くて面倒に感じてしまうかもしれませんが、身体が覚えてしまえば、意識しなくとも自然に構図を合わせられるようになるでしょう。


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