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結婚式・披露宴をキレイに撮影するコツ

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カメラや写真を趣味にしていると、友人から結婚式や披露宴の撮影を依頼されたことはありませんか?
プロの撮影業者の方に依頼している場合でも、写真は多ければ多いほどいいので、サブカメラマン的な扱いで頼まれることも多々あります。
実際、私もこれまでに何度か「式のゲスト」というより「撮影要員」で参加してきました。

しかし、依頼する側は簡単に「写真が好きならぜひお願いしたい」なんて軽い感じで言ってくるものの、結婚式は撮影に合わせて進行を止めてくれるわけもありませんので、常に構図とタイミングを考えながら素早く撮り続ける必要があります。
また、練習なしの本番一発勝負であるために、失敗しても撮り直しが効きません。

もちろん経験や慣れも必要ですが、初めての結婚式・披露宴の参加では、なかなかそういうわけにもいきませんが、事前にある程度の知識や下準備を身につけておくことで、結婚式・披露宴の撮影をぐっと成功に近づけてくれることでしょう。

今回は、初めての参加でも失敗しづらい「結婚式・披露宴の撮影」にスポットを当てて解説していこうと思います。

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結婚式・披露宴の撮影のコツ

露出補正は基本的にプラス補正

結婚式・披露宴は明るく前向きなイメージがあり、写真が暗いとイメージが良くありませんので、結婚式・披露宴の写真は露出補正はプラス補正が基本です。
プラス補正してあげることで、花嫁さんのウェディングドレスが白く映えます(カラードレスでも明るい色だと思うのでOK)。
白飛びギリギリで撮ってあげても雰囲気が出るので喜ばれます。
さらに、ホワイトバランスも、ほのかに暖色に寄せる「昼光」などを選べば肌の発色が良くなるのでオススメ。

また、ピクチャースタイルやピクチャーコントロールの機能を使ってコントラスト低めに撮ることで、ふわっとした雰囲気の写真が撮れて結婚式にピッタリです。

シャッター速度は最低でも1/(焦点距離)秒をキープ

手ブレ、被写体ブレを避けるためにもシャッタースピードは早めになるよう意識しましょう。
最低でも「1/(焦点距離)秒」を目安としてF値・ISOを設定します。
レンズの焦点距離が50mmなら1/50秒、200mmなら1/200秒、といった感じです。

設定とかよく分からない…という人は、以下の設定にすれば、ちょっとノイズが多めにはなりますが失、少なくとも失敗写真だけは避けられると思います。

  • 撮影モードはTv(ニコンならS)モードに
  • シャッタースピードを「1/(焦点距離)秒」に(ズームレンズの場合は数字が大きい側)
  • ISOはオートでOK

とにかくピントを意識して連写撮影

何度も書きますが、結婚式・披露宴の撮影は待ったなしの一発勝負です。
デジカメでのメリットはフィルムカメラに比べて撮れる枚数が桁違いということ。
失敗を恐れずに連写モードで何枚も撮ることで、あとあと見直した後に「あと少しこうなっていればもっといい写真になったのに…」と惜しい思いをしなくて済むようになります。

その際に最低限でも意識したいのが、ピントです。
ハッキリ言って、構図はあとからいくらでもトリミングができますが、どれだけ良い構図で撮れてもピンぼけしているだけで失敗写真になってしまいますので、自分が狙った箇所にオートフォーカスでピントを合わせられるようにしておくと良いでしょう。

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新郎・新婦だけでなく、様々なシーンを撮っておく

式・披露宴で呼ばれるプロのカメラマンは、基本的に式の主役である新郎・新婦をメインに撮影していくため、最終的に選べる写真のバリエーションが偏りがちになります。
そのため、サブカメラマン要員で呼ばれている場合には、披露宴入場前の参加者の様子や、お色直しのときの会場の雰囲気、両親への手紙を読んでいる時の親族の表情など、プロのカメラマンが撮らないような写真を残しておくと、新郎・新婦が後から式の写真をまとめて見るときにとても喜ばれます。

こんな写真撮って意味あるかな?と思わず、目についたものはどんどん撮っておくことをオススメします。

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結婚式・披露宴で使いたい機材

これまでに何度か結婚式・披露宴に参加して写真を撮ってきた経験から、少なくともこのへんは用意してあったら成功率が上がるなぁと思った機材を紹介します。

たった数回のイベント参加のために高い機材は買えない…という方には、カメラや機材のオンラインレンタルができるサービスもありますので、そちらを試してみるのも良いでしょう。

F値の小さい明るめのレンズ

結婚式では教会式・神前式・人前式など、挙式の方法が新郎新婦によって違います。
チャペルでは大きなステンドガラスが取り付けられていたりと、会場が全体的に明るくなるよう工夫がされていますが、人前式などの神社を使った式の場合、会場がやや暗いパターンもあります。

暗い環境ではシャッタースピードが遅くなりがちで、手ブレ・被写体ブレが発生してしまいますので、できれば手持ちのレンズの中でもF値の小さな明るいレンズを用意すると良いでしょう。

会場の広さに応じた焦点距離を確保する

焦点距離は会場の大きさによって柔軟に対応させる必要があります。
思った以上に狭い会場なのに望遠レンズを持ってきてしまうと、ウェディングドレスの全身を写せるほど後ろに下がれない場合があり、逆に広い会場なのに広角レンズしか持っていないと、せっかくの新郎新婦の表情を収められない可能性が出てきます。

  • 事前に会場の大きさをある程度把握しておく
  • 24-105mmなどのズーム幅が大きいレンズを用意する
  • レンズを複数持っていく

などの工夫が必要になるでしょう。
私は24-105mmズームレンズと35mm単焦点レンズの2本持ちが結婚式・披露宴撮影の定番になっています。

参考までに、被写体までの距離や写り方ごとに、対応できる焦点距離早見表をつくりました。

被写体までの距離 全身 胸から上
~5メートル ~24mm ~50mm
~10メートル 50mm~85mm 85mm~150mm
11メートル~ 150mm~200mm 200mm~

首が動かせるフラッシュ(ストロボ)

F値が小さな明るいレンズを持っていなかったり、レンズを用意しても、シーンによっては暗い場合がありますが、そういった際にぜひ使いたいのがフラッシュ(ストロボ)です。
どうしてもシャッタースピードが遅くなりがちなシーンでも、手ブレ・被写体ブレしない明るさを確保してくれます。

ただし、フラッシュの光を直接被写体に当てた撮影は「フラッシュで撮りました感」の強い写真になってしまいますので、天井バウンス(フラッシュの光を天井に当てて、柔らかい光を当てる方法)を使うのが良いでしょう。
その際にはフラッシュの方向を正面ではなく天井に向けなければなりませんので、光の照射方向を変えられる、首を動かせるフラッシュを用意するのがベストです。

結婚式・披露宴で気をつけたい撮影マナー

誓いの言葉や、手紙朗読ではシャッター音に気をつける

結婚式・披露宴での主役は新郎新婦です。
入退場やケーキ入刀などの賑やかなシーンでは気にならないシャッター音も、誓いの言葉やご両親への手紙の朗読シーンではかなり目立ちます。
新婦がご両親へ感謝の手紙を読んでいる感動的なシーンにもかかわらず、カメラの「カシャカシャ音」が鳴り響いていては、雰囲気ぶち壊しになってしまうでしょう。

スマホなどで撮影している人がそういった音に気を配れていなくても、せめてカメラを趣味にしている人くらいは「音のマナー」に配慮できるようになりたいところ。
シャッター音が静かになる静音撮影モードが用意されているカメラであれば、できるだけ使いたい機能ですね。

他の参加者の撮影は邪魔しない

新郎新婦の晴れ姿を撮影したいのは、自分だけではありません。
高価な機材を使っているからと言って、他の参加者よりいい場所を陣取っていいわけではないのです。
とくに大型の望遠レンズを構えていると、どうしても他の参加者の方にぶつかってしまう可能性がありますので、ファインダーを覗きながらアングルを変えるときには周りに気をつけると良いでしょう。

また、後ろでカメラを構えている人がいる可能性があることは常に頭においておく必要があります。
自分の撮影が終わったからと言って突然立ち上がったり、他のカメラマンのじゃまになるような移動をしたりしないよう、配慮したいですね。

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まとめ

常に撮影環境が変化する、撮り直しが効かない、進行の流れをすべて把握しきれていないなど、結婚式・披露宴の撮影はカメラマンにとって難しいことの集大成とも言えます。
さらに撮影以外にも他の参加者の邪魔にならないような配慮や、そもそも結婚式・披露宴の1人の参加者としてマナー違反にならないよう、気をつけなければなりません。

せっかくの舞台の雰囲気を壊したり、参加者の気分を害さないようにしながら、いい写真を撮れるのが結婚式撮影での一番大切なことですね。


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